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「丘の上の教会」


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イラスト パレッタ

完成日 2010.9.23

 画材 ケント紙にペン

サイズ 36.4×25.7cm


さて。

これをどう、評したらいいものやら。

「にっし」の方でちょこちょこ触れていた、暗闇が噴き出す様なこの形相を。


時々、こういった、ひょいと境界を越えて滲み出てしまうものが現われて、

整頓された世界を乱し、新たな垣根をかいくぐって行く。

この風は吹き始めたばかりで、

まだ、付き合うには距離と関係を測りかねていて、

それ故に、

ちょっとやり場に困る、というか、

この描き方を持て余している、というか。

そんな気持ちをもたらすもの、なのです。


そして僕は、きっとこれを、「絵」とは呼べない。

「絵」か「文」かで表現するなら、これは文に属する部類だと思う。

描いていない、とは言わないけれど、

描けている、とは言えない。

此処に言葉を見出せても、色を臨む事は出来ない。

ならこれは、絵と呼ぶより、文と呼ぶべきなんだろう。

多分、そういうものなんだろうと、思います。


この教会は大通り沿いにあり、度々下の道路から眺めてきた所。

懐かしさと現在がごっちゃになっていて、個人的に思い入れのある場所です。

何処か、分かるのかなあ。


英文の直訳は、「何度だって思い出す」。